風炉・四ヶ伝
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裏千家 四ヶ伝【風炉・和巾点】点前の流れと問答

kyonta@41
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まいど、きょんたです!

この記事では、和巾点の点前の流れと問答を整理してるで。

和巾点は、由緒ある裂の和巾に桑中次をのせて扱う点前やで。

この点前は四ヶ伝ではないんやけど、四ヶ伝と同等に扱われてるで。

裏千家 十一代家元の玄々斎が孝明天皇へ献茶した際、その引き出物として和巾(拝領裂)を賜ったことが始まりとされてるんや。

拝領した由緒ある和巾を披露し、大切に扱うための点前として考案されたんやで。

ぜひ、稽古の予習、復習に活用してもらえたら、うれしいで。

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【風炉・和巾点】準備

構成道具
あらかじめ室内塗蓋の瀬戸一重口水指、桑中次、和巾、仕覆
入室→退室楽茶碗、茶巾、茶筅、中節の茶杓
建水を持って入室唐銅建水、竹蓋置、柄杓
きょんた
きょんた

孝明天皇へ献茶した時の中次は欅(けやき)やったんやけど、欅は貴重品やったから、14代家元の淡々斎が、稽古で使う桑の中次を考案したんやで。

【風炉・和巾点】点前の流れと問答

準備から迎えつけ

・瀬戸一重口水指を運び、その正面に仕覆に入れた桑中次を和巾にのせた状態で水指から一目あけて置く

・菓子を運ぶ

・迎えつけ

・手をついて襖を閉める(襖は下から30cmの位置を持つ)

茶碗を持って入室

・両手をつき、襖を開けて入室する

きょんた
きょんた

すぐ建水を取りに戻るから、最初は襖は閉めんでええよ。

・点前座に進んで、居前に座る

・茶碗を二手(右、左)で勝手付きに仮置きして、建水を取りに戻る

・建水を運び出し、襖を閉める

・点前座に進み、居前に座る

・建水を手なりで置き、柄杓を取ってかまえ、蓋置を定座に置き、柄杓を引いたら総礼(音は鳴らさない)

きょんた
きょんた

建水は体に沿わせて運んできて、蓋置は風炉の敷板から『出ず入らず』で置いてな。

・建水を進めて居ずまいを正したら、和巾にのせた桑中次を両手で膝前真ん中に置き、仕覆の紐を引き、つがりを向こう、手前で仕覆の口をゆるめる

きょんた
きょんた

この時、右手親指を下にして和巾の左下をめくり上げ、左手親指上で裂を持ちなおす。続いて右手親指を上に返し、和巾の縁を横へすべらせるようにして、三時の位置まで運び、桑中次と和巾を両手で取り扱う。和巾点前は、この所作が一番の肝やな。

きょんた
きょんた

古帛紗と仕覆はセットで揃えるのがベストやな。扱いやすくて、点前の雰囲気もぐっと上がるで。

・桑中次を左掌にのせ、仕覆を右、左と脱がせて、膝前の和巾の上に両手で置いたら、仕覆を火の方(釜側)に打ち返して、右手で水指の左横、奥に置く

・帛紗を取り、草の四方さばきをして、桑中次を清めたら(向こう、手前で二引きして反時計回りに胴拭き)和巾の上に両手で置き、帛紗を腰につける

きょんた
きょんた

胴拭きで拭き下ろしたら、右手の帛紗を桑中次に添えながら、和巾の上に置くんやで。

・膝前にある、和巾にのせた桑中次を両手で、水指の前に三目あけて置く

きょんた
きょんた

桑中次の写しでも存在感は本格派そのもので、点前の格をぐっと上げる一品やで。稽古用としても安心して使えるで。

・茶碗を居前から二手(左、右)で膝前、真ん中に置く

・帛紗を取って草でさばき、茶杓を三回で清めたら和巾の上、桑中次の左横に置く

きょんた
きょんた

茶杓を拭くときはおもむろに拭くときれいな点前になるで。櫂先が上を向かないように平行か、下に向けたらかっこええで。

・茶筅を建水の右肩に置く

きょんた
きょんた

和巾点の場合、茶筅は常に建水の右肩に置くから注意やで。

・帛紗で水指の塗蓋を清め、帛紗を左手にわたして、茶巾を水指の蓋の上に置く

・柄杓を取ってかまえ、帛紗で釜の蓋を開けたら、帛紗は建水の下

きょんた
きょんた

風炉点前は柄杓の扱いに特徴があって、茶碗に茶を入れたら切り柄杓。水をさしたら引き柄杓。それ以外は置き柄杓。『茶切り、水引き、あとは置く』って覚えたらええで。

・茶筅通し(二度上げ三度打ち)

きょんた
きょんた

打つ、上げる、打つ、上げる、打つ、さらさら、の

・湯を建水にあけて、茶巾で清めたら茶碗を置き、茶巾を釜の蓋の上に置く

きょんた
きょんた

茶会で使うなら真数穂、稽古でたくさん練るなら数穂。バランスよく揃えたいところやな。

濃茶を練る

・両手で桑中次を取って左掌にのせ、茶碗の横で蓋を開けたら和巾の上に蓋を置き、その手で茶杓を取る

・茶を三杓すくい出し、残りはひっくり返して掻き出す

きょんた
きょんた

茶杓で桑中次を傷つけないように、櫂先の側面でやさしく掻き出してな。

・茶杓を茶碗の右縁にあずけて、桑中次の口を『つ』の字で清める

きょんた
きょんた

回し出しせずに掻き出したときは『つ』の字で清めるんやで。

・指先を懐紙で清めて桑中次の蓋を閉め、両手で水指の前に戻したら、茶杓を取って茶をさばき、茶碗の縁で軽く打つ

・左手で茶杓を扱って右手で和巾の上に置く

・水指の蓋を三手(右、左、右)で開けて、水一杓を釜にさす(湯相を整える)

きょんた
きょんた

風炉期の茶葉は新茶から時間が経ち、熱湯をかけると香味が飛んでまう。だから水で湯を冷ましてちょうど良い加減にするんやで。

・茶碗に湯を注ぎ、濃茶を練る

きょんた
きょんた

和巾点は、もともと献茶やから、抹茶の質にもこだわりたいところやな。この点前は『松花の昔』のような格のある抹茶を選びたいな。

・茶を練ったあとも茶筅は建水の右肩

・茶碗を時計回りに二回まわして、定座に出す

茶に関する問答

・正客が一口喫んだら、服加減を尋ねる

きょんた
きょんた

【亭主】いかがでございますか?

ゆん
ゆん

【正客】大変、結構でございます。

・客付きにまわって茶銘の問答

ゆん
ゆん

大変、結構なお茶をありがとうございました。お茶銘は?

きょんた
きょんた

松花の昔でございます。(嘉辰の昔、萬丈の昔などもあるで)

ゆん
ゆん

お詰めは?(お詰めとは製造元のことね)

きょんた
きょんた

小山園でございます。(上林、福寿園などもあるで)

ゆん
ゆん

前席では、数々のお菓子をありがとうございました。
菓子は三種類、主菓子二種、水菓子(フルーツのこと)

・居前に戻り、末客の喫みきりで水を一杓(中水)さして帛紗を腰につける

・茶碗が返ってくる

・茶碗を膝前に取り込み、総礼

きょんた
きょんた

稽古で使うなら、『松花の昔』より手頃な『嘉辰の昔』も扱いやすいで。気軽に濃茶を点てたいときにちょうどええな。

仕舞い

・茶碗に湯を注ぎ、建水にあけたら仕舞いの挨拶

きょんた
きょんた

お仕舞いにいたします。

・茶碗に水を注ぎ、茶筅通し(二度上げ三度打ち)をしたら、茶筅を元の位置に置いて、水を建水にあけ、茶巾を茶碗に戻す

きょんた
きょんた

さらさら、打つ、上げる、打つ、上げる、打つ、の

・茶碗を置き、茶碗の中に茶筅を戻して、右手で茶杓を取り、建水を引く

・茶杓をにぎり込み、帛紗を取って草にさばく

・茶杓を清め(三回)茶碗に伏せて置き、建水の上で帛紗をはらって腰につける

・茶碗を二手(右横、左前)で勝手付きに割りつける

・水一杓(仕舞い水)をさし、釜の蓋を閉めて柄杓を引いたら、水指の蓋を三手(右、左、右)で閉める

・水指の蓋が閉まれば、拝見の声がかかる

ゆん
ゆん

どうぞ、和巾、お中次、お茶杓、お仕覆の拝見を…

拝見に出す

・柄杓を建水に伏せて蓋置を建水の後ろに置く

・水指正面から両手で和巾と桑中次をもち、客付きにまわり、桑中次に和巾を膝前に置く

きょんた
きょんた

この時も右手親指を下にして和巾の左下をめくり上げ、左手親指上で裂を持ちなおす。続いて右手親指を上に返し、和巾の縁を横へすべらせるようにして、三時の位置まで運び、桑中次と和巾を両手で取り扱うんやで。

・帛紗を取り、草の四方さばきをして、桑中次の甲を向こう、手前で二引きし、反時計回りに胴拭きしたら、帛紗を和巾の右横に置き、蓋を開けて、和巾の上に蓋を置く

きょんた
きょんた

桑中次の扱いは、ここが肝やな。

・帛紗で口を清めて蓋を閉め、桑中次を両手で和巾の上に置き、帛紗を腰につける

・和巾の右上、左下を持って、下で和巾と桑中次を時計回りに、二回まわして、両手で鐶付に出す

きょんた
きょんた

この時は右手親指を下にして和巾の左下をめくり上げ、左手親指上で裂を持ちなおす。続いて右手親指を上に返し、和巾の縁を横へすべらせるようにして一時の位置まで運び、左手は七時の位置を保ったまま、全体を時計回りに二回まわすんやで。

・居前に戻って茶杓を右手で取り、左手にわたして、客付きから左手をついて右手で定座に出す

・居前に戻って仕覆を右手で取り、左掌にのせ、客付きから左手をついて右手で定座に出す

建水から水指までさげる

・建水一式

・茶碗一式

・水指(水指をさげるときに、手をついて襖を閉める)

・頃合いをみて再び入室

道具に関する問答

・道具の問答をする

ゆん
ゆん

ありがとうございました。和巾は?

きょんた
きょんた

円文白虎朱雀錦でございます。

ゆん
ゆん

お中次は?

きょんた
きょんた

桑中次でございます。

ゆん
ゆん

お茶杓は?

きょんた
きょんた

玄々斎でございます。

ゆん
ゆん

御銘は?

きょんた
きょんた

幾千代でございます。

ゆん
ゆん

お仕覆は?

きょんた
きょんた

和巾と同じ裂地でございます。

ゆん
ゆん

ありがとうございました。

拝見物をさげて退室

・和巾と桑中次を両手で取り、左掌に受けて、左親指で桑中次をおさえる

きょんた
きょんた

最初と同じ、右手親指を下にして和巾の左下をめくり上げ、左手親指上で裂を持ちなおす。続いて右手親指を上に返し、和巾の縁を横へすべらせるようにして、三時の位置まで運び、桑中次と和巾を両手で取り扱うんやで。

・右手で茶杓をにぎり込んで、その手で仕覆の右横を持つ

・右手を上にして、茶杓の櫂先を下に向け天蓋(てんがい)をつくり、茶道口にさがる

きょんた
きょんた

天蓋というのは、もともと高貴な人の上にかざす覆いのこと。茶杓の櫂先を下に向けて覆いかぶせることで、茶杓を天蓋に見立て、和巾、桑中次、仕覆を貴人様のように丁寧に包み込んでるんやな。この所作は敬意をもって扱ってることを表してるで。和巾点らしい格の高さが、ここに現れてるな。

・道具を建付けに置き、一礼して襖を閉める(襖の開閉はすべて手をつく)

【風炉・和巾点】道具例

・【中次】桑中次

・【茶杓】玄々斎

・【仕覆】円文白虎朱雀錦(えんもんびゃっこすざくにしき)

【風炉・和巾点】客

喫み方

・縁内で茶碗を次客との間に置く

・客の間で総礼

・感謝して時計回りに二回まわして喫む

・懐紙で喫み口を三回拭いたら、反時計回りに二回まわして次客に送る

ゆん
ゆん

【正客】手をつき送り礼。

みくぅ
みくぅ

【次客】茶碗を少し押し戴いて受け礼。

拝見

・縁内に取り込む前に縁外で自分の膝に近い方から和巾と桑中次、茶杓、仕覆の順に並べる

・和巾と桑中次は縁外に置き、茶杓と仕覆は縁内に取り込む

・全体を拝見し、自分の古帛紗を和巾の右側に広げ、桑中次の蓋を古帛紗にのせたら、桑中次を拝見し、蓋を閉めて桑中次を古帛紗にのせる

・和巾を拝見し、桑中次を和巾にのせて古帛紗を懐中し、縁外に送る

きょんた
きょんた

亭主が鐶付に出した道具は常に縁外で送っていくんやで。

・茶杓、仕覆は縁外で拝見したら、縁内に送る

まとめ

大事なポイントは、

  • 和巾の扱いをなめらかに行い、気品ある所作を見せること
  • 桑中次は和巾をいたわるように、最後まで指を添えて丁寧に置くこと
  • 最後は茶杓を『天蓋』としてかざし、敬意をもって扱うこと

この三点を意識したらいいで。

和巾点は孝明天皇への献茶という歴史から生まれた、誇り高い点前やな。

指の動きが少し複雑やけど、それも道具を敬う心が形になったものやから、一つひとつの所作に感謝を込めて、凛とした上品な点前を目指していこうな。

ほな、また!

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