JSBA スノーボード バッジテスト1級に合格するためにやったこと

まいど、きょんたです!
「いつかインストラクターになりたい」そう思ったのは、鷲ヶ岳スキー場で見たインストラクター集団の滑りに圧倒されたあの日から。
この記事では、僕がどんな練習をして、どんな出会いがあって、どうやって1級に合格したかを正直に書いていくで。
「うまくなりたい!」って思ってる人の、参考や勇気になればうれしいで。
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2025年~2026年
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『見よう見まね』から2シーズンの迷走期
19歳でスノーボードを始めてからの2シーズンは、とにかく『見よう見まね』やった。
うまい人の滑りを見て、「あんな風に滑りたい!」って思って、見よう見まねで練習してた。
当時は「俺、けっこうできてるやん!」って思ってたけど、今振り返ると、体の使い方が全然できてなかった。
1シーズンに10日くらい滑って、2シーズンで合計20日ほど。がむしゃらに滑ってみたけど、成果は全然出えへんかった。
長野県の白馬で3級のバッジテストも受けたけど、普通に不合格やった。
その時、「このままじゃあかん」と思って初めてスクールに入ったんやけど…
個人レッスンで『1時間5000円』
内容は悪くはなかったけど、時間が短すぎて何も掴めずに終了した。
A級インストラクターやから、うまいんやろうけど、説明がふんわりしすぎて全然頭に入ってこなかった。
正直、コスパにびっくりしたわ(笑)「個人レッスンはもうええわ…」ってなった。
うまい人を見つけては声をかけた
そこから作戦を変えて、ゲレンデでうまい人を見かけたら、片っ端から声をかけるようにした。
名付けて、ゲレンデナンパ作戦(笑)
…まあ、声かける相手は男ばっかりで、色気もへったくれもあらへんけどな。
「すみません!めっちゃうまいですね!教えてもらえませんか!?」ってノリで突撃してた。
トータルで、たぶん20人は声をかけたと思う。
その中には「じゃあ、一緒に滑ろう!」って言ってくれる人もいて、自然と「一緒に1級目指そう!」って仲間ができていった。
冷たくあしらわれることは全然なかった。僕のコミュ力もあったかもしれんけど、基本的にうまいスノーボーダーはみんないい人ばっかりやったな。
この時期の出会いは、ほんまにデカかったと思う。1人やったら、心折れてたかもしれんわ…
転機は『びわ湖バレイ』イントラSさんとの出会い
3シーズン目。
1級を目指して練習してたある日、びわこバレイでまた、うまい人に声をかけた。
「すみません、めっちゃうまいですね!もしよかったら教えてもらえませんか!?」
そしたらその人、なんと岐阜県のスキー場でスクールに所属する現役のインストラクターやってん!
この人の教え方が、ほんまにすごくて、言葉の選び方も、体の使い方の説明も、全部スッと入ってきた。
「これって、こういう風に動かすんかー!」
今まで感覚でしか分からんかった部分が、一気につながって腑に落ちた感じやった。
たぶん、相性が良かったんやと思う。「自分にぴったりのイントラに出会えた!」って感覚やった。
そこから一気に上達して、そのシーズンで2級と1級に合格することができた。
JSBAバッジテストの挑戦履歴
級 | 回数 | ゲレンデ | 結果 |
---|---|---|---|
3級 | 1回目 | Hakuba47 | 不合格 |
3級 | 2回目 | びわこバレイ | 合格 |
2級 | 1回目 | びわこバレイ | 不合格 |
2級 | 2回目 | 鷲ヶ岳 | 合格 |
1級 | 1回目 | ダイナランド | 合格 |
合格のあと、真っ先にそのSさんに報告したら、めちゃくちゃ喜んでくれた。
「1シーズンで2級と1級、取ってもうたな!」って言ってくれたんが、めちゃくちゃうれしかった。
それからSさんに岐阜県のスクールを紹介してもらって、ついには、一緒に同じスクールで働くことになったで。
合格した時の記憶は今でも宝物
1級検定当日のこと。
検定は4月9日。
天気は快晴、雪は少し柔らかいザラメ雪。まさに「これ以上ない!」っていう最高のコンディションやった。
前日、ゲレンデDJに「明日、検定なんで頑張ります!」ってメッセージと一緒に曲をリクエストしたら、なんと無料温泉券をくれた。
その温泉、ゲレンデからはちょっと距離があって、正直行こうか迷ってんけど、せっかくの厚意やしなぁ…と思って、結局行くことにした。
そのおかげで、温泉にゆっくり浸かって、心も体もリラックスできた。
緊張も少しほぐれて、「よし、いける」って思えた。
DJのゆりさん、あの時は本当にありがとうございましたm(_ _)m
そして迎えた当日。
リフト乗り場のスピーカーから流れたのは、Hi-STANDARDの『StayGold』
その音楽に乗せて、DJの声が響いた。
「検定がんばって!応援してるよ!」って
その瞬間、もう心が震えた。
うれしさと感動がいっぺんに来て、めちゃくちゃ勇気がでた。
検定バーン目前、気合いを入れるように、右手で心臓を2回叩いた。
ゆっくりと深呼吸して心を静かに落ち着かせる。
「……よっしゃ、いくで」
心の中でそうつぶやいて、スタート地点に立った。
自分では、ロングターンもショートターンもフリーランも、納得の滑りやった。
唯一、「エアだけはもうちょっと跳びたかったな…」って気持ちは残ったけど、
「これは…受かったやろ!」っていう手ごたえはしっかりあった。
そして合格発表。
名前が呼ばれた瞬間、心の中では「よっしゃああああ!」って叫んでたけど、口から出たのは「あざす!」っていう返事やった。なんやそれ(笑)
発表が終わってすぐ、真っ先に向かったのはDJブースのあるレストラン。
「受かりました!」って報告したら、DJの「おめでとう!絶対合格するって思ってたよ!」っていう声のあと、まわりにいた大勢のお客さんたちが、「おめでとう!」って一斉に拍手してくれた。
あの時の記憶は今でもふと思い出すぐらい、心に焼きついてて一生忘れへんな。
合格までにやって良かったこと・伝えたいこと
◆ まずは『教えてもらう』こと
自分で考えて工夫するのも大事。
でもその前に、『正しいやり方』を知るのが一番の近道やと思う。
スクールでも、ゲレンデにいるうまい人でも、ちゃんと教えてくれる人に出会えたら遠回りせんで済むで。
◆ 自分に合うインストラクターを探す
説明がスッと頭に入ってくるかどうか。それって、めちゃくちゃ大事やと思った。
言ってること自体は、たぶん、どのインストラクターも似たようなことなんやと思う。
でも、伝え方が人それぞれ違う。
だからこそ、『腑に落ちる』かどうかって、ほんまに大きい。
インストラクターにもいろんなタイプがいるし、やっぱり相性ってあるなって実感した。
◆ 雪のない坂道でのフォーム練習
家の近くの坂道で、夜の人通りが少ない時間に、『立ち上がり → 切り返し → 沈み込み』 の動きを何度も反復した。
目線を送る方向とタイミング、足のどこに体重が乗ってるのか、いつ上体をひねるのか、そんなことを意識しながら練習した。
これが、ゲレンデでの滑りにめっちゃ活きた。
雪面での練習はもちろん大事やねんけど、止まった状態で何回も反復するのは、めちゃくちゃ効果あった。
この練習方法はホンマにおすすめ。
◆ とにかく滑りまくること
量をこなすってことは、やっぱり大事。インストラクターに出会ったそのシーズンは、30日間ゲレンデに通った。
夜勤明けでも昼からびわこバレイに直行して、1本でも多く滑った。とにかく板に乗ってる時間を増やすこと。
考えることももちろん大事やねんけど、それに見合った練習量はやっぱり必要やと思う。
滑ってるうちに、「あれ? 今、なんかちょっとコツ掴んだぞ?」みたいな瞬間がある。
これは頭でいくら考えててもわからへん。量をこなすことで、体が理にかなった動きになる。
そこに至るまで、とにかく滑り込んでほしい。
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最後に
「インストラクターになりたい」その一心でここまでやってきた。
鷲ヶ岳で見たインストラクターの背中に憧れて、「いつかあの中に入りたい」ってずっと思ってた。
正直、しんどい時もあったし、うまくならん時期もあった。
でも、あの日の気持ちだけは、ずっとブレんかった。
1級を取ってすぐに講習を受けて、念願のインストラクター資格も取得。
C級インストラクターに筆記試験はないけど、宿題で出されるレポートがある。
そのボリュームが多くて大変。しかも、1日で仕上げないとあかんで(笑)
でも、『誰かに伝える』って、めちゃくちゃ学びになるってこともそこで初めて知った。
Sさんの紹介で、その年のシーズンからスクールに所属した。
憧れていた鷲ヶ岳じゃなかったけど、ユニフォームを着てゲレンデに立った瞬間、「俺、ほんまにインストラクターになったんや…」って実感が込み上げた。
教えるときは、相手の年齢や経験を聞いて、その人に一番伝わる言葉を選んで話すようにした。
スポーツ経験がある子には、その競技に例えて。
全く初めての子には、日常生活に置き換えて。
その子たちが「できた!」って笑顔を見せてくれたときは、ほんまにやってよかったって思えた。
ここで伝えたいのは、たったひとつ。
『やってみたい』って気持ちがあるなら、恥をかいてもいいから、とにかく動いてみてほしい。
うまくいくかどうかなんて、やってみなわからん。でも、動いたやつだけが景色を変えられる。
人に迷惑をかけたらあかんけど、「うまいですね! 教えてください!」って言われてイヤな人なんて、ほとんどいてない。だいたいの人は、気持ちよく教えてくれるで。
うまくなりたい人、バッジテストを受けてみたい人、インストラクターを目指したい人
誰にだってチャンスはある。僕にもできた。だから、きっとあなたにもできる。
そして、最後にこれだけは言わせてほしい。
本気の想いと行動力があれば、夢はちゃんと現実になる。
安心して踏み出してな。応援してるで。
ほな、また!