極真空手で『組手』が怖かった僕が恐怖を乗り越えるまでにやった5つのこと

まいど、きょんたです!
この記事を読んでくれてるってことは、きっと今、極真空手のことでなにか悩んでるんやと思う。
今回は「組手が怖い」ってテーマで話すで。
これは、極真を続けてる人なら誰もが一度はぶち当たる壁やと思う。
正直、僕もめちゃくちゃ怖かった。だから、その気持ち…めっちゃわかる。
特に茶帯になってからは、周りの見る目もガラッと変わった。
「下の帯には負けられへん」「見本にならなあかん」っていうプレッシャーが、一気にのしかかってきて、正直、道場に行くのが憂うつで仕方ない時期もあった。
そんな日が続いて、ついには稽古に行けなくなった。
月に1回だけ顔を出す。そんなペースが、気付けば1年半も続いてた。
それでも、辞めへんかった。なんで辞めへんかったか。っていうたら、なんの取り柄もない自分に戻るのがイヤやったから。ただそれだけやった。
今振り返れば、あのとき辞めへんかった自分を、心から誇りに思ってる。
実際、恐怖心を乗り越えるには時間がかかったし、めちゃくちゃ悩んだ。
思うように強くなれない自分に、もどかしさやジレンマを感じる日々やった。
この記事では、そんな当時の葛藤や苦しみを、素直に書いてる。
今、プレッシャーに押しつぶされそうになってる人がおったら、ちょっとでも力になれたらうれしい。
よかったら、最後まで読んでいってな。
『怖い』という感情は恥ずかしくない
まず伝えたいのは、「怖い」と思うこと自体は、まったく恥ずかしいことじゃないってこと。
組手で恐怖を感じるのは、むしろ自然なことやねん。
だって、何の恨みもない相手と、本気で殴り合うわけやからな。怒りも憎しみもないのに拳を交えるんやから、普通に考えたら怖くて当たり前やん。
むしろ、それにまったく怖さを感じない人の方が、珍しいと思う。
それに、「倒されるかもしれん」「ケガするかもしれん」って想像できるってことは、それだけ極真空手に本気で向き合ってる証拠やし、危険を察知する力=危険察知能力が高いってことでもある。
だからこそ、恐怖心は無理に消すんやなくて、うまく付き合っていくことが大事やねん。
実際、怖いからこそ練習するし、怖いからこそ攻撃を回避する技も身についていく。
恐怖があるから、強くなれる。格闘技ってそういうもんやな。
実践した『恐怖克服』の5つの方法
①軽めの組手で体と心を慣らす
いきなりフルパワーでぶつかると、体も心もびっくりしてしまう。
だから最初は、軽い力で打たれることに慣れるところから始めた。
ただ、動きは適当じゃなくて、スピードやキレのある技は意識して練習してた。
打ち込む力だけをコントロールして、技の質は落とさないようにしてた感じやな。
それに、相手に「打ち込みだけ軽めでお願いします」って頼むのも、全然アリやで。
遠慮せずに伝えることが、自分を守る第一歩やと思う。
②回数を重ねて『慣れ』でカバー
怖い気持ちは、正直すぐにはなくならへん。
でも、数をこなすことで少しずつ薄まっていくってことを、僕自身が身をもって体感した。
僕は昇段審査に向けて、稽古が終わったあと、自主的に10人組手を続けるようにしてた。
昇段審査は色んな項目があって、10人組手がメインイベントやねん。
最初の頃は毎回めっちゃ緊張したな。
茶帯を締めてる以上、恥ずかしい組手は見せられへんってプレッシャーもあった。
でも、不思議なもんで、何度も何度もやってるうちに、怖さよりも『慣れ』の方が少しずつ勝ってくんねん。
自然と戦い方も掴めてきて、「これなら、いけるかもしれへん」っていう自信も芽生えてきた。
怖いままでええねん。大事なんは、その怖さの中でも動けるようになること。
それが、『慣れ』の持つ本当の力やと思う。
③自己暗示をかける「大丈夫、俺は強い」
稽古の前には、心の中で「大丈夫、大丈夫、俺は強い」って何度も繰り返してた。
正直、これで恐怖心が完全になくなるわけじゃない。
でも、「やらんよりはマシやろ」って気持ちで、自分に言い聞かせてた。
それから、組手やスパーリングのときには、わざと声を出して自分を奮い立たせた。
これが、思ってた以上に効果あったで。
戦国の武将たちが声を張り上げて戦ってたのも、こういうことやったんやなって実感した。
人間って、恐怖には声を出して立ち向かうのが理にかなってる。
それを、極真空手の稽古の中でリアルに感じた瞬間やった。
④フィジカルを鍛えて自信の土台をつくる
筋トレとランニングは、メンタルにも効く。
「これだけ鍛えたんやから、やれる」って、自信の土台になった。
僕は週に3回、手に1kgのダンベル、足に500gの重りを巻いて4km走ってた。
腕立て・腹筋・背筋・スクワットも、それぞれ100回ずつ。
そのおかげで、身長173cm・体重63kg・体脂肪8%っていう体を手に入れたで。
僕は軽量級やったから、スピードが命。
この体が、一番キレがあって、調子のええ状態やった。
だから、「早さだけは誰にも負けへん」って気持ちで、ずっとやってたな。
懸垂・腹筋・ディップもこれ一台
↓マンションでも使える静音設計↓
⑤道場の仲間に相談
これもめっちゃ大事なこと。仲間に悩みを打ち明ける。ということ。
ある日、忘れられへん言葉を聞いた。
心の奥にスッと入り込んできて、火がついたような感覚。
それを言ったのは、僕と同い年で、入門も同じ時期のF君やった。
あるとき、組手が怖いって正直に話したら、そいつはこう言った。
「俺も怖いよ。でも、その怖さをなくすには強くなるしかないって思ってる。強くならん限り、ずっと怖いままやろ?」
その言葉を聞いた瞬間、なんかストンと腑に落ちた。
「あぁ、そうか。そんなシンプルなことやったんか」って。
それからやと思う。恐怖との向き合い方が、少しずつ変わっていったのは。
もちろん、怖さが完全になくなったわけちゃう。でも、前みたいにビビる感覚とは違う。
なんやろ…受け入れた。っていう方が近いかもしれへん。
「怖いけど、俺はそれを抱えたまま前に進むしかない」そして、「強くなるしかない」って、どこかで覚悟が決まった。
あのときの一言はずっと心の中に残ってて、今でもよく思い出すねん。
最後に:怖いままでいい。だけど勇気を出してほしい
組手が怖いって気持ちを抱えるのは、ほんまに自然なこと。
『怖い』って気持ちは、全然恥ずかしいことじゃない。
むしろ、その感情があるからこそ、人は強くなれるんやと僕は思ってる。
僕自身も、めちゃくちゃ悩んで、何度も辞めようかと思ったことがある。
大事なんは、その恐怖とどう向き合うか。
うまくコントロールできるようになれば、ひとつ山を越えられる。
23歳から空手をはじめて、あれだけ組手が怖くて悩んでた僕が、28歳には黒帯を締めて、F君と一緒に、全日本ウエイト制大会に出場することになるなんて、あのときの自分には、想像もつかんかった。
ほんま、人生ってわからんもんやな(笑)
僕は、これまでに紹介した5つの方法で、その恐怖を乗り越えた。
でも、乗り越え方は人それぞれやと思う。
そして答えって、意外とシンプルなことが多い。
何より大事なんは、『やめへんこと』
やめずに向き合い続けたら、きっと乗り越えられる。
だから、大丈夫。
あのときの僕にできたんやから、きっとあなたにもできる。怖さを乗り越えた先に、新しい景色が待ってる。
一歩ずつでいい。焦らず、自分のペースで進んでいこう。
応援してるで!
ほな、また!