裏千家 茶筅の選び方と手入れ
まいど、きょんたです!
茶筅は、お茶を点てるときに使う身近な道具やけど、「茶筅通しって何のためにするんやろ?」と聞かれると、意外と説明に迷わへん?
この記事では、茶筅の役割、茶筅通しの意味、選ぶときに見るところ、使った後の手入れを整理するで。
点前の手順とあわせて確認してみてな。
茶筅とは?
茶筅は、竹を細かく割って穂を作り、茶碗の中で抹茶と湯を合わせる道具やで。
薄茶ではほどよく泡を立て、濃茶では茶を練る。
どちらにも欠かせへん道具やな。
泡立て器のように見えるけど、泡を作ることだけが役目やない。
茶を湯になじませ、飲みやすい一服に整えることが大切なんやで。
茶筅通しは何のためにする?
最初の茶筅通し
点前に入る前、水屋で穂先に折れがないかを確かめ、茶筅を軽く水にくぐらせてから茶碗に仕組む。
点前座では、その席の湯に茶筅をなじませ、客の前でもう一度穂先を確かめるんやで。
最初から強く振るんやなくて、湯の中で軽く動かす。
竹の穂をいたわりながら使い始める、という意味もあるんやな。
仕舞いの茶筅通し
茶碗が戻ってきて、仕舞いの挨拶をした後は、水で茶筅通しをする。
こちらは穂先についた茶を落とすためや。
最初と最後では、同じ「茶筅通し」でも目的が違うんやで。
細かな動きや回数は点前によって確認してな。
茶筅を選ぶときに見るところ
流派と用途を先に確かめる
茶筅は、流派や用途によって竹の種類、形、穂の数が違う。
裏千家で用いる茶筅には淡竹(はちく)のものがあるで。
稽古用を買うときは、穂数だけで決めず、まず先生や茶道具店に使う点前を伝えて確認すると安心やな。
穂先の状態を見る
穂先がそろっていて、折れや大きな乱れがないかも見ておきたいところ。
茶筅は竹の道具やから、使い続けるうちに穂先の状態も変わる。
点前の前に確認する習慣をつけとくとええで。
奈良県生駒市の高山では、竹を細く割り、穂を削って形を整える茶筅作りが受け継がれてる。
一本ずつ手仕事で作られてると知ったら、いつもの茶筅の見え方も変わるな。
穂数ごとの選び方
茶筅の穂数は、用途を考えるときの目安やで。
普段の稽古で使うか、薄茶を中心に点てるか、濃茶を中心に練るかで選んでみてな。
- 数穂(70本前後):薄茶も濃茶も稽古したい人の、最初の一本の候補。
- 八十本立(80本前後):薄茶を中心に点てる人の候補。穂数が多く、細かな泡を立てやすい。
- 百本立(100本前後):薄茶できめ細かな泡を立てたい人の候補。穂先が繊細やから、力を入れすぎずに使ってな。
- 常穂(60本前後):濃茶を中心に練る人の候補。穂数が比較的少なく、しっかりした穂を使える。
本数が多いほどええ茶筅、というわけやない。
穂数の呼び方や実際の本数は商品によって違うこともあるし、流派によって竹の種類や形も変わる。
稽古で使う一本は、先生にも確認して選んでな。

これが一番のおすすめやで。薄茶も濃茶も稽古するなら、数穂を最初の一本の候補にしてみてな。

薄茶を中心に点てるなら、八十本立も候補やで。

もっと細かな泡を立てたい人は、百本立も見てみるとええで。

濃茶を中心に練るなら、穂が太めの常穂も候補や。
使った後の手入れと保管
使い終わったら、抹茶が穂の間に残らんよう、水かぬるま湯でやさしく洗う。
穂先を強くこすったり、食洗機に入れたりするのはやめてな。

洗った後は風通しのいい場所で乾かして、湿ったまま箱になおさんとってな。
暖房が直接当たるような乾燥しすぎる場所も避ける。
茶筅直しを使う場合も、穂先を無理に押し込まず、形を確かめながら扱ってな。
まとめ
茶筅は、抹茶と湯を合わせて一服を整える道具やで。
薄茶を点てるときも、濃茶を練るときも、穂先の働きに支えられてるんやな。
最初の茶筅通しは席の湯になじませて穂先を確かめるため。
仕舞いの茶筅通しは、穂先についた茶を落とすため。
同じ所作でも意味を知ると、稽古での見え方が変わってくるで。
最初の一本なら数穂、薄茶中心なら八十本立や百本立、濃茶中心なら常穂が目安やで。
流派や先生の指導も確かめて選んでな。
使った後はやさしく洗って乾かして、おいしい一服につなげていこうな。
ほな、また!
参考資料
・裏千家「茶道具入門」
・裏千家「家元と一問一答」№22 茶筅通しの意味
・生駒市「生駒市の伝統産業」
・和北堂 谷村丹後「茶筅」
・お茶のほんぢ園「茶筅の使い始め」
・白形傳四郎商店「茶筅 八十本立」